【交野市】ハザードマップの見方|洪水・土砂・ため池、災害別に何が違う?

交野市のハザードマップを開いてみたものの、色の意味がよく分からなくて、結局どこを見ればいいか迷ってしまう。そういう経験、あるんじゃないかと思います。

地域情報メディア『アマノガワテラス』で交野市を担当しているライターのジュンです。わたし自身も市内に住んでいて、天野川沿いをよく車で通るので、大雨のときの川の様子は他人事じゃないと感じています。この記事では、ハザードマップの種類ごとの見方と、自宅以外に確認しておきたい場所の目線を整理します。

洪水・内水・土砂災害・ため池と災害の種類によって地図が分かれています。色分けの読み方、避難所と避難場所の違い、通勤通学ルートへの視点も含めて順番に触れていきます。

目次

交野市ハザードマップで最初に確認する場所

交野市の総合防災マップは、洪水・内水・土砂災害・ため池のハザードマップと防災情報を一冊にまとめたA4冊子です。令和5年9月に改訂版が全戸配布されています。

まず「区割り図」(冊子P16〜17)を開いて、自分が住んでいるエリアがどのページに載っているかを確認するところから始めると動きやすいです。いきなり全体を見ようとすると、どこを見ているか分からなくなります。

市のウェブサイトとwebハザードマップからもPDFや地図が確認できます。手元に冊子がない場合は、交野市公式サイトから最新版を確認してください。

洪水と内水、二つの地図の見方の違い

迷いやすいのが、「洪水」と「内水」が別の地図になっている点です。洪水は天野川などの河川が氾濫した場合の浸水想定。内水は雨水が排水しきれずに道路や低い土地に溜まる現象を指します。

交野市の場合、内水(雨水出水浸水想定区域)は現時点で未指定となっています。ただ、大雨のときに道路がつながりにくくなる場所は実際にあるため、地図に色が付いていない場所でも油断できない場面は出てきます。

洪水の浸水深は色で段階が示されていますが、色が薄いから安全、と決めつけるのは避けたほうが無難です。浸水の深さだけでなく、流れの速さや時間帯によっても避難の判断は変わります。

土砂災害で気をつけたい場所の見方

交野市は北東部から東部にかけて山際の地形が多く、土砂災害警戒区域と特別警戒区域が複数指定されています。令和7年3月には星田西二丁目・星田山手一丁目で新たに4か所が追加指定されました。

土砂災害の地図は洪水地図とは別ページになっています。山の裾野や急な斜面に近いエリアに住んでいる方は、洪水地図だけ見て「色がついていない」と安心するのではなく、土砂の地図も必ずあわせて確認してください。

土砂の地図は洪水と別ページです。両方開いて見るのが基本です

ため池のハザードマップで見ておきたいこと

交野市には複数のため池があり、それぞれ個別のハザードマップが作られています。妙音池・星田大池・星田新池・白旗池・源氏池・大谷新池・私部大池・倉治外池など、冊子P50〜63に掲載されています。

ため池は普段目立たないですが、決壊した場合の浸水範囲は想定外に広がることがあります。自宅や通り道の近くに池がある場合は、そのため池のページを確認しておくと、いざというときの動きがイメージしやすくなります。

なお、近隣市のため池が影響する場合もあるため、市の公式マップには「近隣市のため池も確認を」と記載されています。

自宅以外で確認しておきたい場所

ハザードマップは自宅だけ確認すれば終わり、ではないと思っています。通勤先、子どもの学校や保育園、よく使う駅や道路も見ておくと、いざというときに動きやすくなります。

  • 子どもの学校・保育園の周辺
  • 毎日使う通勤・通学ルート
  • よく立ち寄るスーパーや駅まわり
  • 親族や知人宅の近く

わたしの場合、仕事で市内を車で回ることが多いので、天野川沿いの道や低い場所を通るルートが気になっています。大雨の日にそこを通るかどうか、先に考えておくと判断が早くなります。

避難所と避難場所、何が違うのか

よく迷うのが「避難所」と「避難場所」という言葉の違いです。名前が似ていますが、役割が異なります。

指定避難所

災害時に一定期間生活するための施設。自治体が開設して初めて使えます。

指定緊急避難場所

身の危険が迫ったときに一時的に逃げ込む場所。公園や広場が多いです。

交野市の指定避難所は令和7年4月1日時点で25か所が指定されています。ただし、開設されるかどうかは災害の種類や規模によって変わります。避難所の場所だけでなく、どの災害のときに開設されるかも確認しておくと安心です。

指定避難所の情報は更新されることがあります。交野市公式サイトで最新の一覧を確認しておくことをおすすめします。

大雨のときに地図とあわせて見たい情報

ハザードマップは「起こりうるリスクの範囲」を示すもので、リアルタイムの状況は別の情報源で確認します。大雨のときにあわせて見ておきたいのが警戒レベルと避難情報です。

STEP
天気予報と雨量情報を確認する

気象庁やおおさか防災ネットで雨量・河川水位の状況を確認します。

STEP
交野市からの避難情報を確認する

市の公式サイト・防災行政無線・防災メールで避難情報を確認します。

STEP
ハザードマップで自分の場所を確認する

警戒レベルと自分のいる場所のリスクを照らし合わせて行動を決めます。

冊子P12〜13に「警戒レベルを用いた避難行動判定フロー」が載っています。大雨の前に一度見ておくと、情報が出たときに迷いにくくなります。

色分けで勘違いしやすい読み方

ハザードマップの色は「浸水の深さの想定」を示しています。色が濃いほど深く浸水する可能性がある、というのが基本の読み方です。

ただ、「色がついていないから大丈夫」ではありません。内水による浸水、ため池の影響、土砂崩れなど、色が付かない地図では見えないリスクが別にあります。

また、浸水想定区域の「0.5m未満」という表示も、実際には膝下まで水が来る深さです。歩けると思っていても動きにくい状況になることがあるので、数字のイメージは早めに持っておくといいと思います。

住まい探しで見るときの受け止め方

引っ越しや住まい探しのタイミングでハザードマップを見る方も多いと思います。リスクがある場所をどう受け止めるかは、人によって違います。

ハザードマップに色が付いている場所が「住んではいけない場所」ではありません。建物の構造や階数、避難のしやすさ、家族の状況によって備え方は変わります。地図だけで判断を終わらせず、避難経路や避難所との距離もあわせて見るとイメージがつかみやすくなります。

娘がまだ小さいので、わたし自身も「夜中に避難しなければいけない場面」を想像しながら地図を見るようにしています。どこに逃げるか、どこから連絡するか、先に決めておけると気持ちが少し落ち着くんですよね。

よくある見方の失敗と気をつけたい点

実際によくあるのが、「洪水の地図だけ確認して終わり」というパターンです。交野市は洪水・土砂・ため池の地図が別になっているので、自分のエリアに関係する地図を複数確認しておく必要があります。

もう一つ見落としやすいのが、地図の「発行日」です。土砂災害警戒区域は追加指定が行われることがあり、古い版の地図では反映されていない場合があります。

手元の冊子が古い場合は、市の公式サイトかwebハザードマップで最新情報を確認するのが安全です。

公式情報を確認できる場所と問い合わせ先

交野市のハザードマップや防災情報は、交野市公式ウェブサイトとwebハザードマップで確認できます。PDFのほか、地図上で住所を入力して確認できる形式もあります。

防災マップの内容変更や避難所の追加などは、市の公式サイトに「お知らせ」として掲載されます。手元の冊子だけを基準にせず、定期的にウェブで更新がないか確認しておくと安心です。

窓口での確認は、交野市役所の危機管理室が担当しています。地図の見方で迷ったときは、遠慮なく問い合わせてみるのも一つの手だと思います。

地図を見たあとに今日できる一つのこと

ハザードマップを開いたら、まず自宅の場所に付箋か印をつけて、近くの指定避難所を一か所だけメモしてみてください。全部を一度に確認しようとすると重くなりますが、一か所だけなら今日の帰宅後でも動けます。

わたしも最初は「地図が多すぎてどこから見れば」と思っていましたが、自宅の場所と近くの避難所を線でつないで見るだけで、だいぶ頭の中が整理された気がしています。

一枚だけ印刷して玄関や冷蔵庫に貼っておくだけでも、いざというときに動きやすくなります。そんな小さな一歩が、家族全員の備えにつながったらうれしいです。ぜひ今日の夜、少しだけ地図を開いてみてくださいね。

情報は更新時点のものです。最新情報は公式サイトもあわせてご確認ください。

この記事を書いた人

「アマノガワテラス」ジュン

交野市在住のジュンです。地域情報メディア『アマノガワテラス』で、暮らしに役立つ地元情報を発信しています。

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